2009年7月6日月曜日

プロフェッショナルということ

大リーグ、シアトルマリナーズで活躍する、イチロー選手。
今期は首位打者を独走中だが、意外と知られていないことに、
フォアボールが少ない。チームメイトでも批判する者もいる。

普通トップバッターは当然の様に「出塁」が最重要とされる。
イチローの技術を持ってすれば、ファールで粘ってフォアボール
を選ぶことはそれほど難しいことではない。
ただ彼はそれをしない。意図してしていない。
「お客さんは僕のフォアボールを見に来ているわけではない・・」
と言っている。ヒットを打つことがファンを最大に喜ばせることだと
知っているからだ。
もちろんチームプレーという観点では賛否両論だろうが、
「出塁率云々・・」よりも彼の技術と意識が超越しているような気がする。

ゴルフの石川遼選手もそうだ。
常にピンを狙うアグレッシブなプレーを見せる。
通常「ボギーであがれば優勝」という場面の最終ホールでは
ほとんどのプロは最大の安全策をとる。それが勝利への執念で、
「プロとアマの違い」とか言われてきた。
しかし「遼くん」はバーディ、イーグルを狙いにいく。
その姿勢にギャラリーは拍手を送り、感動して、満足して
会場を後にする。おそらく優勝できなくてもその感動は変わらない。

「結果を出すのがプロ」であることは当然のことだが、
彼らにとっての「結果」とはきっと「周囲を感動させること」
なのだろうと思う。
それは常に何かに「感謝」し「与え続ける」姿勢から生まれる。

仕事を通して感動を与え、感謝し、感謝される。
それがプロフェッショナルということなのかなと思っている。

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